紀和町観光開発公社(湯ノ口温泉)トロッコ電車/鉄道がある風景-企業・遊戯・保存編
 
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Page Start 2012.6.1 最終更新日【2014.11.1】
紀和町観光開発公社「紀州鉱山トロッコ電車」
DATA
紀和町観光開発公社
三重県熊野市

「紀州鉱山トロッコ電車」
瀞流荘~湯ノ口温泉 約1km

湯の口温泉公式サイト

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解説
三重県熊野市、旧紀和町エリアに走る観光鉄道「紀州鉱山トロッコ電車」は、かつて使われていた鉱山鉄道の一部を再利用し、国道311号線沿い小口谷から湯ノ口温泉を結ぶ、約1km、所要10分の鉄道です。

ここはそこらへんの遊戯鉄道などと違って、現役で使われていた鉱山鉄道をそのまま再利用したのが特徴的で、さすがに客車などは新設されたものですが、ニチユのバッテリーカーを使った機関車+客車の編成で、そのリアルさは必見です。

紀州鉱山は一帯含め奈良時代から続く古い鉱山で、主に銅を産出。1978年に閉山となりました。以前は架線が張られ、背の低い電気機関車が活躍していたようです。1987年にイベントで坑内観光用として復活。その後好評を得て1989年より通年運行となりました。

現在は架線は取り外されてますが、基本、当時のままの施設を使って運行されています。以前は外部への旅客輸送はありませんでしたので、駅施設は後になってから作られています。

車両はバッテリーカーが1台、予備機と思われるものが瀞流荘駅北側のトンネルに突っ込まれています。客車は1989年に運行が開始されたときに導入された木造客車が中心で、この2~3年で導入された金属製客車が1両(と思います)あります。

運行はロコ+客車2~5両で、乗客数に応じて調整するようです。乗車口となる「瀞流荘」駅と「湯ノ口温泉」駅とで1日6往復の設定があり、多客期にはピストン運転されることもあるようです。

レールは鉱山鉄道時代のままの複線仕様ですが、片側だけを使った全線閉塞単線での運行となっています。両端駅では機回しを行ってロコが先頭に立つようにしています。

乗車は1回200円。温泉入浴券がセットになった600円の乗車券がお勧めです。湯ノ口温泉には別に道路がつながっていて車でも行けますが、わざわざ瀞流荘駅前の駐車場に車を止めてトロッコ利用で温泉に行く人も結構います。

お風呂上りには冷えた坑内で涼むのがベター。特に夏場は気持ちいいですね。


沿線風景

乗車駅となる瀞流荘駅は駅舎と屋根つきホームがある立派な駅。乗務員は列車に乗ってやってきますので、通常はいません。夏休みなどのシーズン中は係員がいることもありようです。誰もいない場合、必要であれば設置している電話機で呼び出しします。

列車が到着するとすぐに機回し。バッテリーカーなので、ちょちょっとポイント操作して頭を入れ換えたらおしまいです。

瀞流荘を出るとすぐにトンネル。この路線、鉱山鉄道とあって大半がトンネルです。少ししてちょこっと地上に出るもすぐに長いトンネルに。当時のそのままの状態を保っていますので、存分に鉱山鉄道を楽しめます。低い天井の中を進み、結構楽しめます。

乗車時間は10分ほどでしょうか。トンネルとトンネルの間に湯ノ口温泉駅が設置されています。真っ暗闇から明るいところに急に出るので目がくらみます。

到着後はまたロコの機回しを行いますが、線路の関係上、瀞流荘とは違ったやり方をします。お客さんが降りた後、そのまま編成をバック。トンネル内に入れてロコを切り離します。

切り離したロコはひげのように伸びた側線へ入れいったん停止。残った客車を運転手が手でホームへ押し戻します。微妙にある勾配を使っての技。続いて側線に入れていたロコを本線へ戻し、押した客車の頭につけて入れ換え完了。次の発車を待ちます。

なお、湯ノ口温泉から先、レールは深い坑道につながっています。柵があって中には入れませんが中がどうなっているのか好奇心が掻き立てられます。

湯ノ口温泉施設があるところはかつて操車場だったところで、ところどころにレール跡が残っていたりして面白いです。


旅メモ

ここへの訪問は熊野市からバスもありますが、車がだんぜん便利。熊野市から国道311号線を登ってくるルートが道路整備状況がいいのでお勧めです。新宮からも国道168号線→169号線→311号線と辿って訪問できます。

ただ、169号線に入ると道がグニャグニャ1車線になるので、20分ほどですがちょっと運転はつらいです。とはいえ、新宮サイドや白浜・田辺サイドから入るなら168-169号線経由のほうが早いです。

熊野市からの311号線経由の場合、途中旧紀州町中心部にある鉱山博物館も立ち寄れます。当時使われていた車両などを見ることができます。





「鉄道がある風景」/RailScape
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