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Page Start 2013.7.7 最終更新日【2015.3.8】
旧 国鉄富内線 保存施設群 (旧 富内駅、振内駅)
DATA
国鉄富内線
鵡川~日高町 82.5km
15駅:鵡川、春日、旭岡、栄、豊田、穂別、富内、幌毛志、振内、仁世宇、岩知志、日高岩内、日高三岡、日高町


保存施設公式サイト

振内鉄道記念館
(平取町サイト)


所在地

富内銀河ステーション(GoogleMap)

振内鉄道記念館(GoogleMap)

《GALLERY》
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解説
国鉄富内(とみうち)線は北海道を走っていたローカル線で、現在の日高本線鵡川駅から北へ分岐、鵡川沿いを富内まで走り、そこから丘陵を越えて今度は沙流川沿いを日高町まで走りました。もともとの計画ではそのまま北進して石勝線をクロス、根室本線金山駅までを結ぶ計画でした。1986年11月1日付で廃止となりその計画も消え失せました。

富内線は国鉄赤字路線対象が第2次対象として数えられてましたが、晩年はすでに全線通しで走る列車は4往復のみ、鵡川~富内・振内の区間運転が各1往復の体制となって運行減の兵糧攻め状態となってました。全長82.5kmと、そこそこの路線距離がありましたが、沿線の道路整備はよく、並行するバス路線もあったことから、廃止・バス転換はスムーズに進んだようです。

晩年走っていた車両はキハ22がメインで、日高線との共用だったと思います。交換可能駅は旭岡、穂別、富内、振内の4駅あり、タブレット閉塞での運行管理でした。


保存施設

廃線の保存は当時の自治体の熱意と沿線住民の鉄道への愛着で受け継がれていきます。富内線も人口希薄地域を走るも2つの保存設備が残っている、優秀路線です。うち1つは映画セットとしても使えるリアルな整備状況です。

富内銀河ステーション(旧富内駅)

線名の由来となった旧富内駅の駅舎、プラットホーム、線路周りを丸ごと残した施設。勇払郡穂別町富内集落にあった富内駅をそのまんまの状態にしています。駅舎内にある備品は映画 『鉄道員(ぽっぽや)』の撮影に貸し出されるほど状態よく保たれています。地元の方々の整備のおかげでしょう、列車が来るんじゃないかと思うくらいのすばらしい整備力です。

施設全部は国の登録有形文化財に指定されて、より整備が行き届いたのかもしれません。2001年9月に松山を走る坊っちゃん列車を借りて1日だけ運行したとのこと、この目で見たかったです。

また、車両も脇に展示されてますがこちらは少し荒廃が進んでます。他には線路上に自転車トロッコが置かれており、自分でペダルをこいで鉄道気分を味わうことが可能です。

この富内線、学生だった当時は旅費がなくて乗れなかったところなのですが、旧富内駅は当時の北海道ローカル線にあった風情がそのまま残る素晴らしい空間。学生時代に周遊券を使って北海道ローカル線の旅をした方は必見、当時を思い出して感動します。

なお、アクセスは車が便利。富内集落へ入って行くと何となく駅前の街並みっぽいところにたどり着きます。直感でこの辺りかなと思うところに駅舎があります。

振内(ふれない)鉄道記念館(旧振内駅)

旧振内駅の保存施設。駅舎は解体されて鉄道記念館に建て替えられましたが、当時のホーム、線路、駅名標、信号機などがそのまま残されています。場所は平取町振内地区の国道237号線沿いにあり、案内板もあるので見つけやすいです。

鉄道記念館は日中営業、入館無料でかつての富内線の説明や鉄道関連グッズを展示しています。線路にはSL「D51」と雑形客車2両が静態保存され、客車はライダーハウスとして夏季シーズン中宿泊場所として利用できます(1人600円:要問合せ;平取町)。

ここへのアクセスは車が便利。バスも鵡川~日高町で走ってますが本数が少ないので、バス利用で行くにはちょっと不便です。


上記他にも春日駅跡は待合室がそのままバス待合室に転用、駅名標も昔あったようですが、今はオリジナル塗装でなくなっているようです。




「鉄道がある風景」/RailScape
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