専用線「海山道(塩浜)」 / 鉄道がある風景
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Page Start 2011.3.5 最終更新日【2012.5.25】
専用線「海山道(塩浜)」 三菱化学四日市事業所
DATA
三菱化学四日市事業所
三重県四日市市

最終日
 2011年3月31日

JR関西本線塩浜支線海山道側線~四日市事業所 0.2km

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解説
専用線「海山道」は、JR関西本線四日市駅から延びる塩浜支線から分岐する専用線の1つでした。四日市と塩浜の中間あたりになる近鉄海山道(みやまど)駅に隣接する側線から三菱化学の工場へ伸びていました。

荷は酸化エチレンのコンテナで、鹿島事業所から酸化エチレンを主に運んでいました。四日市に以前あったエチレンプラントをたたんだため残った周辺需要家向けに鹿島からエチレンを運んでいたようです。

さて、この専用線は、側線から分岐し場内まではわずか100数十mだったのですが、踏切3つに1日2往復運転と、しっかりした専用線で、スイッチャーファンにも人気がありました。連絡するJR貨物の列車も、運用縮小が進むDD51牽引とあって、一昔前の風景を堪能できた、ホットスポットでした。

ここは定時運行、土曜日運転と、サラリーマンにとっては撮影しやすいところでしたが、需要家の鹿島移転が決まった晩年は移管に向けた間引き運転となり、最後は週2回の発着となって予定通りの2011年3月末に廃止となりました。東日本大震災や鹿島線での貨物列車脱線事故などもありましたが、年度末まできちんと走ったようです。

ちなみに塩浜支線はこの専用線が廃止され、荷主が昭和四日市石油だけとなってかなりさみしくなってしまいました。南四日市発着のJSR向け列車も臨時列車に格下げとなり、残るは石油と太平洋セメントだけとなりそうです。

現在、側線跡はすべてレールが撤去され、三菱化学への引込み線も撤去。復活することはなさそうです。2台いたスイッチャーの一台は伯耆大山の某製紙工場へ、もう一台は秋田臨海地区の某製紙工場へ再就職しました。


かつての入換風景

ここのスイッチャー運行は四日市発塩浜行のエチコキ列車(251レ)がちょうど海山道側線群を通るあたりからスタートしました。1220~30くらいに鹿島からやってくるエチコキを引き取りにスイッチャーが側線へ出てきます。入換は旧四日市倉庫の日本トランスシティ(通称トランシー)が担当しました。

使われるスイッチャーは2台。緑色のスイッチャーらしいカラーリングで、整備状態がよく、手入れをしっかりしていたのでしょう。

荷である四日市から来るエチコキ編成は海山道では止まらずそのまま塩浜駅まで行ってしまいます。ここの側線は塩浜駅構内扱いになっているからなのでしょうか、列車は一旦塩浜駅を経てこの側線まで折り返してきてました。JRとしては折り返しは塩浜駅での入換という位置づけだったんでしょう。JR機が塩浜から貨車を取りにやってきました。スイッチャーとDD51の顔合わせです。

工場からはこの荷物を受けるために単機でスイッチャーがやってきます。JRの折り返しが来るまでヤード手前で待機です。

折り返し編成が入線してJR機が解結・転線するとすぐにスイッチャーが動きます。荷物の引取は編成のお尻に連結するだけの作業で終わるため、作業が終了するとそそくさと工場へ戻ってしまいます。その後すぐにJR機も単機で塩浜駅へ折り返します。

次に出てくるのは1430前後。空のタンクを鹿島へ送り返すため側線へやってきます。入れ換えはほぼ荷受けの逆の手順で進みます。工場からエチコキを引っぱり側線に編成を留置。スイッチャーは切り離し後転線するために四日市方面へ進みますが側線が長いため結構走ります。

転線後は工場へ続く側線末端でいったん停車。塩浜からやって来たJR機は、仕立てられた編成お尻にくっついてそのまま塩浜へ引っ張っていきます。スイッチャーはなぜかJR編成が発車するのを見届けてから工場へ戻り、1日の作業が終了です。

ここの入換機は通常2タイプが交互で使われ、午前と午後とで使い分けをしていました。構内の配線の関係らしいですが、動力物は動かしておくほうが調子の具合を見れるため、予防保全のためにもよかったのでしょう。



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