室蘭開発(株)専用線 / 鉄道がある風景 懐かしの鉄路
 
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Page Start 2006.8.27 最終更新日【2014.11.30】
「室蘭開発(株)崎守事業所」専用線
DATA
室蘭開発(株)崎守事業所
JR北海道陣屋町貨物駅-崎守埠頭 2.4Km

運転最終日:2008年3月13日
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解説
室蘭開発(株)専用線は室蘭港西部の港湾施設とJRを結ぶ引込み線で、室蘭本線崎守~本輪西にある陣屋町貨物駅から分岐して崎守埠頭までを結んでいました。 2008年3月のダイヤ改正を機に輸送をトラックに変更、3月12日のチップ積み込み、3月13日の空車返車で運転終了となりました。

路線は室蘭本線の複線化によって不要となった旧室蘭本線を利用し、埠頭までの路線はトンネルもあるかなりしっかりとした鉄道施設でした。JR陣屋町貨物駅から分岐し、室蘭開発のヤードまでの路線はJRが所有、室蘭本線の枝線のような扱いとなっていました。JR機は崎守埠頭のヤードまでそのまま乗り入れてました。

室蘭開発で扱う貨物のほとんどは日本製紙白老工場(旧大昭和製紙)のパルプ用の木材チップで、埠頭のチップ陸揚げ(貯蔵)施設から白老にある工場までを1日2往復運転されていたチップ運搬列車の仕立てを行っていました。廃止前まで運転は日曜日も含めてほぼ毎日運転され、工場の保安日や盆正月に運休となるヘビーな路線でした。

以前は石油の輸送も行われ、チップヤードの反対側の陣屋町側に大きなヤードがあったのですが、一足先に撤去されてしまい、晩年はチップ積み込み付近の小さなヤードだけで運営されていました。

ここの専用線の特徴は貨車に使われていたトラ90000で、チップ運搬用に改造された専用貨車で緑の格子柵がアクセントとなっていました。晩年は貨車が老朽化したせいもあってワムをチップ運搬用に改造したワム480000に置換えられましたが、こちらは今回の廃止によって失業となり、使用7年程度の短い一生となってしまいました。

貨車の入換は室蘭海陸運輸所有の水色の専用機が行い、JRから貨物列車が到着すると埠頭のヤード内をこの小さなDLが行ったり来たりしてました。入換は午前と午後と2回あり、チップの積み込みや貨車の入換がが完了するとJRのDLに引き継がれるという運用を行っていました。

荷物受け口の萩野にも白老工場までの専用線があり、こちらも専用の黄色のDLが工場と駅とを結んでいましたが時期を同じくして廃止となりました。

本数も多く、逼迫する紙需要から当面安泰と思われていた専用線だった室蘭開発。突然の廃止はちょっとびっくりで、白老サイドの専用線も押さえる前の廃止となりちょっぴり心残りです。

こうしたところはできるだけ早く行っておかないといつなくなるかわからない時代になってきました。2008年3月の改正では多くの専用線が廃止となり、2014年春には北海道からJRに接続する専用線が消滅しました。

なお、スイッチャーたちは今も現存し、廃車回送で2006年と2012年に利用されました。現在も線路が残っており、一応は廃止というより開店休業中状態のようです。


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