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Page Start 2000.9.24 最終更新日【2011.9.10】
大分鉱業 徳浦運搬線(おおいたこうぎょう とくうらうんぱんせん)
DATA
大分鉱業 徳浦運搬線
大分県津久見市
上青江-徳浦 2.4Km

最終営業日
2000年7月22日


《GALLERY》
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解説
大分鉱業(株)徳浦運搬線は、大分県津久見市内にあった鉱山鉄道で、1067mmの軌道で全線電化され、交換施設も2箇所ある立派なものでした。運ぶ鉱石は石灰石で上青江の採掘場から徳浦にあった積み出し港までを結んでいました。

ここの魅力はなんといっても凸形の電気機関車でしょう。EL+貨車数両+制御付貨車という編成で3編成が組まれ、海側に機関車固定で深夜以外フル稼働で運転されていました。日中は2回の休憩があって、鉱山側交換施設にはずらっと3編成ならぶ光景が見れました。

当時このシーンは事務所で許可を得ると撮影させてもらうことができました(大分鉱業さんの担当の方はとても親切であたたかく接していただきました。)。

採掘場からの鉱石積み込みは石の種類によって2つに分けられていました。列車1:2の割合で積みこまれていたと思います。積みこみはトンネル内で行われ、2つのトンネルのどちらかから列車が出てくるおもしろい運転をしてました。

積み出しトンネルから出た列車は鉄橋をわたると大きくカーブし最初の交換施設で列車交換、その後は切りこみの中やトンネルを走りあまり地上に出てきません。長いトンネルを出て県道を跨ぐコンクリート橋を渡ると2つ目の交換施設。列車交換が終わるとすぐに終点です。ここで砕石をおろし、再び積みこむために戻って行くことになります。

津久見周辺はセメント原料となる石灰石の採掘場が数多くあり、かつてこの徳浦運搬線のような鉱石を港まで運ぶ鉱山鉄道がたくさんあったのですが、順次ベルトコンベア-化され、最後まで残っていた大分鉱業も合理化の一貫で99年に徳浦運搬線のベルトコンベアー化が決定、予定どおり2000年度内の切替となってしまいました。 休憩時の3編成並びは有名。「自由に撮っておいでよ」とヘルメットを貸してくれての撮影でした。

ただ、採掘場のある山の中腹の上部軌道はそのまま残っており、こちらは現在も小さなELがエンドレスループの軌道を走っています。その様子はふもとからでも確認することができます。

以前はこの上部軌道も総務の方にお願いしておくとあるタイミングで見せてくれた(だったと思いますが・・・失念。訪問したとき明日なら見せてあげるよと言われました)のですが、何かのトラブルがあって以降、一般への開放はやめているみたいです。ま、特別列車運行時の撮影マナー見てればなんとなくトラブルになるのはわかりますねぇ~、廃止前にもめなかったのが奇跡です。


「鉄道がある風景」/RailScape
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