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Page Start 2013.4.17 最終更新日【2013.4.17】
専用線:鵜殿 北越紀州製紙紀州工場専用線
小さな鉄橋は撮影ポイントの一つでした 鵜殿駅から帰るスイッチャー 鵜殿駅へ向かう通称鵜殿貨物。DD51がシブい
DATA
北越紀州製紙紀州専用線

最終運行日 2013年3月15日

JR紀勢本線線鵜殿~紀州工場 約500m


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解説
専用線鵜殿は三重県南牟婁郡紀宝町にある北越紀州製紙紀州工場(旧 紀州製紙)とJR紀勢本線鵜殿駅を結んでいた専用線です。距離は500mちょっととそこそこの長さでしたが、国道を横断する踏み切りあり、鉄橋ありの撮り甲斐のある専用線でした。ここは三重県とはいえ、新宮のすぐとなり町で感覚的には和歌山県です。

荷は上質紙等の高級紙が中心で、7両のコキが基本形でした。専用線の運用は午前が中心でしたが、土日祝日毎日運行という、めずらしい専用線で、お盆と年末年始だけが休業という働き者専用線でした。

ここの特徴は2台のスイッチャーが同時に活躍していたこと。うち一台はロッド式の古風なスイッチャーでした。スイッチャは3台いて、白とロッド君の2台がメイン機でした。ロッドくんは2012年後半からは出てこなくなり、予備機の黄色くんがメイン機となりましたが2台運行体制は続きました。


入換風景(2011.3現在)

朝8時過ぎ、正門向かって左側にある荷役線の入換からのスタートで、荷役線はこの正門付近と右へ伸びる工場内の荷役線と2か所ありました。

正門側は荷役ホームが短いため(コキ2両まで)、扱う荷量に合わせ、平行する側線に分割留置しています。2+1の3両がセット、まずはこの結合作業を行います。続いて一旦鵜殿駅側に結合した編成を出し、バックで正門へ戻って向かって右側の荷受線へ押し込んでいきます。

場内は壁に囲まれて伺えませんが、中の荷受線に入れたコキを他の編成とまとめる作業を行っているようでした。8:50頃、到着するJR貨物の編成を受け取るため、正門右側から単機で出場します。

紀州工場はまわりの風景にはなじまない大工場も操業古い老舗企業。 工場から駅までの間、遮断機のない踏切が2か所、交通量の多い国道42号線も横断するため、かなりゆっくりしたスピードで走ります。係員が自転車で踏切の安全確認をそれぞれで行っていくのですが、自転車で先回りするため、スイッチャーに抜かされないよう、思いっきり漕いで先を急ぎます。

鵜殿駅に入ると、手前にある公道踏切前で一旦停止。特急南紀号が通過するのを横目で見ながら名古屋からやってくる貨物列車を待ちます。貨物は一旦新宮方面ホームに進入。その後スルーして新宮方向へ全編成を進めて停車。今度はバックでホーム南側にある側線へ押し込んでいきます。

側線は2つ跨いで編成がくの字状に中途半端に曲がったままで止まりJR機を切り離します。JR機は新宮方面ホームを逆進してすぐ隣の側線1本目に収まります。

取り残されたコキ編成に今度はJR機が付いてたところにスイッチャーがそのまま連結されます。連結が完了するとすぐに鵜殿駅を発車し、単機出場時と同じくゆっくりと工場へ戻っていきます。

全編成を工場へ引き込んだ後、引き込んだ編成の一部を場外まで出てくる入換が始まります。先ほどと違うスイッチャー:ニチユ製がコキ3両を連れて出てきます。正門荷役線へコキを押し込むためです。

一旦鉄橋付近までコキ編成を引き出します。この後荷役線へコキ2両分押し込んで分割、残り1両を側線へ押し込みます。この作業が終わるとスイッチバックして右側線路の構内へ戻っていきます。ニチユスイッチャーはこの作業のときだけ出てきます。

外から見えない右側奥ヤードでは引き続き入換が続けられます。10:30頃、今度は朝にまとめ上げた出荷用のコキ編成が一部入ってるんでしょうか、数が合わない4両が右側ヤードから推進運転で出てきます。なぜか一旦国道踏み機手前で小休止します(鵜殿駅構内の普通列車発車を待っている?)。10:50頃、再び鵜殿駅へ向けそのまま推進運転で進みます。

さきほどの転線したJR機が待機する1本目の側線へそのまま押し込み、JR機手前までコキを推進。その後スイッチャーは切り離され、すぐに工場へ単機で帰ってしまいます。工場へ戻った単機は正門荷役線側に戻って駅と工場との荷受が一旦終了。昼休みとなります。午前の引き込み後だけ出てきたニチユのスイッチャー。

続いて13:00過ぎ、今度は残り3両の出場です。右側側線の奥からスイッチャーが午前と同じく推進運転で出てきます。一旦国道前踏切で停車、1330頃に駅構内へ進入します。

コキはちょうどホームへと渡る踏切手前で寸止めとなり、お客さんが通れるよう隙間を開けての停車となります。スイッチャーはそそくさと工場へ戻り、専用線側の入換を終了となります。

鵜殿駅でのJR貨物側の動きははしゃ前の15:20頃、踏切確保で空けたコキ同士を連結させます。編成が出来上がったら発車までしばし停車。時間が来たら名古屋へ向けて発車となります。

このように鵜殿専用線では駅まで3往復の変則ダイヤが組まれてましたが、線路設計上実に効率よく考えられた運用が行われていました。とはいえ、正面入り口に1両だけ荷役施設がない側線に放り込まれるコキはいったいなんだったのかは謎のままです。

通称鵜殿貨物と呼ばれた紀勢本線の貨物列車の廃止が表明されると全国からファンが多数集まり、この専用線は大盛況になったとか。スイッチャーが変わったので最後の雄姿を収めに行きたかったですがあまりのフィーバーぶりに躊躇して行かずじまいでした。





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