台湾の鉄道 TITLE
鉄道がある風景

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Start 1999.7.31 最終更新日【2015.7.25】
「台北捷運(MRT)文湖線(文山内湖線):1号線」(ウェンフーシェン)




DATA

[台北捷運]
・文山線(旧:木柵線)
  動物園~中山國中
  10.9km
・内湖線
  中山國中~南港展覽館
  14.8km

[MAP]
(c) 臺北捷運公司

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解説
#捷運全体はこちら、 淡水線はこちらで別途紹介

捷運文湖線は捷運の他路線とは違う新交通システムの路線で、全線高架橋の上を走ります。元木柵線と名乗った文山線とその後開業した内湖線を併せて呼ぶ総称です。松山線開業後は路線番号「1」の1号線となりました。

文湖線はフランスの新交通システム方式(VAL)を採用。全列車無人での運転となっています。当初開業区間である木柵~中山國中(旧名称:木柵線)開業までには、当時世界最大の賄賂が動いたといわれる悪名高き路線です。

試験運転中もシステムダウンや車両火災など災難が続きで、路線完成から開業までにも、ずいぶん時間がかかりました。

1996年3月、当初予定の1991年から5年遅れで開業にこぎつけ、なんとか運行を開始するものの、システムトラブルや故障が多発。安定するまでしばらく時間がかかりました。

2009年7月4日には、中山國中から先、松山空港、内湖地区を経て南港經貿園區まで繋ぐ「内湖線」が完成し直通運転がスタート。一時的に木柵内湖線と名乗ってましたが、略称読みすると発音が悪いとして10月に木柵を文山に名称変更、現在の名前となりました。
また、内湖線開業を機にボンバルディア製の新車が導入され、2タイプの列車が走る形となりました。

ただ、この内湖線開業も、文山線開業時と同様、システムエラーからしょっちゅう止まり、一時はメンテナンスのための週末運休が続くなど大混乱していました。現在はトラブルもなくなり、平常に戻っています。


沿線風景・路線紹介

起点の動物園駅はその名の通り台北動物園の前にあり、日祝日は行楽客で混雑します。この台北動物園に最近パンダがやってきたことから休日はかなり混雑しており、動物園の混雑状況も主要駅に案内パネルを設置するなどしてリアルタイムの情報が流されています。猫空へのロープウェイもここが乗り換え駅です。

動物園駅を出て川を渡り、麟光付近から山間を走ります。このあたりにはトンネルもあり、運転席のない先頭車両に乗ると遊園地の乗り物に乗った気分に浸れます。

台北中心部は復興路の上を走り、中山國中を過ぎて大きくカーブし松山空港の下へ進みます。松山機場駅は地下駅で滑走路下を走ることから次の大直までは駅間が長くなっています。

大直から先は内湖路を通って南港まで走ります。 劍南路には観覧車つきのデパートがあり、内湖線開業後は大賑わいとなっています。ここから内湖にかけては住宅街が広がり、市内まで少し不便だったところもこの内湖線が開業したことでかなり便利になりました。

終点の南港展覽館駅は板南線(南港線)との接続駅。内湖から信義区への移動がとても楽になりました。


撮影ポイント

ほとんど高架橋を走るため、駅からの撮影が中心となります。文山線エリアであれば駅ホームから容易に撮影が可能です。内湖線エリアは防音壁などから、撮影できるところが限られます。ガラス越しになりますが西湖駅から俯瞰気味に。東湖駅からはカーブをうまく処理しての撮影が可能です。

また、太湖公園南側の山から白鷺湖を入れた大俯瞰が撮影できます。


「鉄道がある風景」/RailScape
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