台湾の鉄道 TITLE
鉄道がある風景

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Page Start 2012.7.23 最終更新日【2015.5.10】
「幸福水泥鶯歌儲運站專用鐵路」--幸福セメント鶯歌サービスステーション専用線




DATA
幸福水泥鶯歌儲運站
台鐵鶯歌駅~儲運站 0.2km?

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解説

※2014年春ごろには廃止された模様です。隣の砕石運搬は継続中。

陶器で有名な台北郊外の鶯歌(インクー)駅は幸福水泥と陸軍引込線、保線区がつながる、貨物扱い駅です。軍施設へつながる路線は中興一號特種支線と呼ばれ、基本軍事物資は夜間に、通常物資や貨車の搬出入は日中行われます。

また貨物ヤードに隣接して幸福セメント(幸福水泥)の鶯歌サービスステーションがあり、東澳にある幸福セメントの工場(製造廠)からの貨車が発着します。貨物は朝に到着、午前中に積車のセメントを抜き取る入換を行います。隣接する砕石置き場にも貨車が到着します。

ヤードは駅北側にあり、保線区は本線を挟んで南側に位置します。日中も水タンクを動かしたりして本線区ではスイッチャーがうろうろします。

セメント専用線

幸福セメントは台湾の中堅セメントメーカーで、北廻線東澳駅からサービスステーションのある七堵と鶯歌へ貨車による出荷が行われています。

鶯歌のサービスステーションは日本のそれとは風貌が全く違い、かなり小汚い、ボロボロの設備です。(台湾は施設の外観をあまり気にしないのでこんなもんかもしれません)荷受線が1本のみ、貨車が最大5両までとなっており、日常的に入換が発生します。

スイッチャーは2台あり、メイン機と予備機の関係のご様子。スイッチャーは線路の構造から台北側について入換します。

入換風景(2012.5現在)

入換はいたって単純。到着した積車を分割して荷役線へ入れていきます。抜き取りが終わると返空を戻し、次の積車を荷役線へ入れていきます。1時間ごとくらいに2~3回ほど作業します。

スイッチャーは15tくらいなのかな?かなり小汚い台湾らしい風貌の黄色のスイッチャーと赤の半キャブ君がいます。黄色は台灣北晟重機(PHM:Pacific Heavy Machine)製で、PHM機は台鐵のあちこちに入換動車として活躍します。日本の協三みたいな存在ですね。赤君もPHM製と思います。

基本黄色君が入換に就きます。出力が弱いのか、動きは緩慢でのんびり入換している感じ。運転とポイント切り替え・連結操作の2人態勢で日本と同じです。

このセメント施設、通常抜き取り部は雨ヨケなんかがあるんですが完全な野ざらし。一体どうやってセメントを抜いているのか・・・とよく写真をみると、単にエアーで抜き出すパイプが1本!わお、こんなんでいいんかい!

作業は午前中に終わる模様。毎日入換してるかどうかは不明も台湾の土曜日は基本平日扱いなので動いています。軍用貨車も入ってくるのでどう狭い構内で貨車を捌いているのか一度じっくり張り込んでみたいです。


撮影ガイド

専用線の周りに公道がないので、ホームからの撮影しかありません。



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