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ベトナムの鉄道 TITLE
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Start 2005.12.20 最終更新日【2010.6.15】
「Đường sắt Việt Nam~TP Hồ Chí Minh」 (ベトナム鉄道:ホーチミン周辺)
 Hà Nội~TP Hồ Chí Minh 1726km
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解説
ベトナム南部最大の都市ホーチミンは旧南ベトナムの首都サイゴンで、ベトナム戦争終結の記念建物などが多数ある観光地であり、またベトナムにおける一大ビジネス拠点でもあります。郊外には多国籍企業の生産拠点があり、外国人向けアパートの建設などで活況をし少々ミニバブルの様相を呈しています。市内にはバイクが恐ろしいほどあふれかえり、ものすごい活気があります。

ちょっと脱線しますが、とにかく市内のバイクはとんでもなく多いのですが、交差点にはあまり信号がなく、どのように交通がうまくまわっているのか不思議なくらいです。ホーチミン流の感覚というのでしょうか、絶妙なタイミングでお互いがすり抜けていきます。バイクも4人乗りは当たり前で、LPガスボンベまで抱えて運転しているひともいて、まるで雑技団の演技を見ているようです。乗れる人は乗れるまで乗る、運べるものはなんでも運ぶ、これが基本スタンスです。夜は夜で夕涼みをするためにバイクで走り回るようなことをやっているので、夜になってもバイクの数は減らず、独特の雰囲気を出しています。⇒ホーチミン:バイク三者三様

さて、ホーチミンの鉄道ですが、都市の規模に似合わず国土を南北に走る統一鉄道(ベトナム鉄道)が1本乗り入れるだけです。この終着駅のサイゴン駅がベトナム最大の都市のメイン駅ということですが、規模は小さく、ホームも中クラスのローカル線の終着駅の感じがします。ホームも3つほどで、予讃線の終点の宇和島駅みたいな構内です。駅前の大きな広場とSLがシンボルになっていますが、広場への普通乗用車やバイクの乗り入れは禁止され、閑散とした雰囲気です。ただ、門の外はものすごい喧騒とした状態で、ベトナムらしい光景がひろがります。今はまだ公共交通が発達していない状況のため小さな駅に留まっていますが、いずれは経済発展でバスも頻繁に発着し地下鉄も連絡するような巨大な駅になることでしょう。

このサイゴン駅からは、ハノイ方面へ向けての列車が、また隣接する貨物ヤードからはハノイ方面への貨物列車が発着します。サイゴンを出て少し行った郊外にも駅が設けられていますが、あくまで長距離向けという感じで近距離区間の利用はまだ一般的ではない感じです。(停車する列車があるのかどうか怪しい) 列車の発着も1日数本と、単線で十分さばけるくらいしかありません。ベトナム内戦で路盤が疲弊しており、復旧を進めるも軸重のある列車は頻繁に走らすことができないようです。かつてはメコンデルタで有名な観光地ミトーやビーチで有名なヴンタウまでの路線もあったようですが、現在は運転休止となり路盤もはっきりしない状況です。長期計画の中には復旧する予定候補となっていますが、南北ルートの近代化が先決となりそうです。

列車はすべてDLが客車を牽引するスタイルで客貨混合の列車も走ります。各箇所にある踏み切りは手動式で踏み切り監視員が待機して列車が来ると遮断機を下ろす、なつかしい光景を目にします。列車のスピードも緩やかなので、のどかな感じがします。車両も冷房設備がなく(最近導入が始まった模様)、窓には転落防止用の金網がかけられていてちょっと異様な感じがします。50年前の日本の鉄道風景という感じでしょうか。ただ列車は外国人も利用可能で世界から集まったバックパッカーがちらほら乗車しています。


撮影ポイント

サイゴン駅構内は乗車時しか立ち入れないため乗車時に撮影するか、市街北部のサイゴン川を渡ったあたりのBình Triệu駅(乗降はしない?)あたりで撮影するか、Biên Hòaへいく道沿いを併走するところで撮影する感じとなります。撮影に当たっては特に注意されたりすることはありませんが(撮影でお咎めを受けることはない)、まだまだ途上国ですので、単独での行動は慎んだほうがいいでしょう。また撮影地への移動は車をチャーターするほうがいいでしょう。バスなども走っていますがまだまだ外国人には使いこなせません。レンタバイクもありますがこの国の運転ルールに慣れるには相当の努力が必要ですのでまったくお勧めできません。


旅のお勧めガイド

ドンコイ通り ホーチミン市内は広々としたのどかな感じ。バイクのすごさに圧巻しますが、町は中国などに比べたらかなり清潔で、小物を売る店が集まるドンコイ通りあたりは感じいいところです。中国と違って日本や韓国と同じ、笑顔で接する民族なので顔を見てのコミュニケーションはとりやすいです。治安も比較的いいようで、観光客が集まるところなら複数人であれば夜でもうろうろできます。

ただ、統一会堂やベンタイン市場といった有名な見所周辺では外国人ターゲットの物売りやスリがまとわりついてくるので、できればツアーでまわることをお勧めします。(買うとまず必ずぼったくられる。現地人は外人は金持ちだから高く値段をとるのは当たり前だとみんな普通に思っているので注意:たとえば1つ5円くらいの椰子の実を500円くらいで売りつけられる、スリもたくさん金を持ってるんだから盗んでもいいという平静さ:でもやさしい人はほんとうにやさしくて昔の日本を思い出す→はまるひとははまるいい国でもある) また、郊外への訪問はまだ国内向けの観光ビジネスが確立されていないため、ちょっと高くてもホテルや現地の外国人相手の旅行ツアーを利用することをお勧めします。→ホーチミンの地図(ちょっと広域)はこちら

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